「さあママ 町を出ようよ 激しい雨の夜だけど
仕度は 何もないから はだしでドアをあけるだけ
形見になるようなものを 拾うのは およし
次の町では そんなものは ただ邪魔になるだけ」——中島みゆき『流浪の詩(さすらいのうた)』
わたしの大好きなうた。
曲をずっと聞いていけば分かる。ママとは、旅をともにする黒猫の事。
多分この猫は、ずっと旅人の傍らにいるだけの存在だろう。
傍らにいることで、人間が勝手に慰められたりして、ずっと一緒に連れていってしまう。
猫もずっと一緒に、ただついていく。
それが猫の仕事だと、人間は思っている。
ただ居るだけで何もしないこと。
