The world is full of lovely stuff :-)

世界を肯定する哲学[読了メモ](031冊目/365)

楽しい読書生活

09.03.18

他人の「思考」を辿りたい方に。
言葉にならないものを言葉にする技に触れたい方に。

世界を肯定する哲学 (ちくま新書)
保坂 和志
筑摩書房
売り上げランキング: 131193

思考とはこういうものですか。書くとはこういう行為ですか。
あと10回ぐらい読まないとよくわからないけど、
そのときには「神本」入りしている予感のある本。
かっこいい。

一貫してトイレのなかで読みつづけた。
読み終わるのに時間かかったなあ。

よく「哲学なんか何の約にも立たない」とか「哲学なんか霞を喰うようなものだ」というような言われ方をするけれど、それは当然であって、哲学に限らず中小を取り込んで以来、思考とは<環境>を離れて<世界>を対象とするものとなったのだから、原理的に普通に生きて行く上で役に立つわけが無い。
第3章 世界のモデルと視覚(2)p.49

人間は「知らないこと」ではなくて「知っている」ことに支えられて生きている。強引な比喩を使うなら、「知っていること」というのは「知らないこと」の大海に浮かんだ粗末な筏のようなもので、本当に危うく微々たるものでしかないのにもかかわらず、普通、人間は「知らないこと」に侵されずに「知っていること」の上に悠然と乗っかっている。
第4章 「記憶の充足性」は思考によって浸食される p.61

私たちは自分の色や柄の好みを完全に説明し尽くすことが出来ないし、まして好みを自分の意志でがらりと入れ替えることも出来ない。私が「私」と思っているものは、私の石に寄ってそうさできないものの集合体なのだ。
第9章 夢という、リアリティの源泉または<寸断された世界>の生 p.151

(読了 09年02月10日)

Smilar Posts

  • あめい

    先生、もうトラックバックばっちりですね 😉

  • Carlton Sexton

    q75i51rztcxqsanu

    世界を肯定する哲学